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【AGA改善研究】ミノキシジルの基礎知識を学ぼう!vol.4 ≪ミノキシジル配合の発毛剤がリアップシリーズだけの理由≫

「発毛アンサー」では現在、AGA(男性型脱毛症)に悩むみなさんに向けて「発毛剤・育毛剤ホンネレビュー」と題したシリーズ記事を全部で15本公開しています。

「すでに読みました」というかたも「これからチェックしてみます」というかたもいらっしゃると思いますが、レビューされている15種類のスカルプケア商品のラインナップを眺めてみると、何か気付くことはありませんか?

「発毛アンサー」がレビューした15商品は、発毛剤が4種類、育毛剤が11種類という内訳。さらに細かく見ていくと、育毛剤は様々なメーカーの様々な商品をレビューしましたが、発毛剤はその4種類全てが大正製薬の販売している「リアップ」シリーズになっています。

これは決して、「発毛アンサー」が他のメーカーの発毛剤を無視しているわけではありません。実を言うと、現在日本で“男性用発毛剤”として市販されているスカルプケア商品は「リアップ」、「リアップ プラス」、「リアップ ジェット」、「リアップ X5 プラス」の4種類しかないのです!

そんな発毛剤リアップシリーズと、他の育毛剤との最大の違いは、発毛成分「ミノキシジル」が配合されているか否か。

発毛剤リアップシリーズの中でもミノキシジルの配合量は1%か5%かで分かれていますが、そもそもこのミノキシジルを含んでいないと、「毛穴から新しい髪の毛を生やして薄毛を改善したい!」と願っている男性たちのニーズに応えることはできないんですね。

今回は、なぜ発毛剤リアップシリーズだけがミノキシジルを配合しているのかという背景を解説していきましょう。

【1】大正製薬が発毛剤リアップシリーズの発売に至った流れとは?

大正製薬よりも先にミノキシジル配合の発毛剤を作ったのはアメリカの企業

はじめに、発毛剤リアップシリーズが大正製薬から発売されるようになった経緯を簡単に紹介します。

あらかじめ説明しておきますと、ミノキシジルという発毛成分を生み出したのは大正製薬ではないですし、大正製薬がミノキシジルを完全に独占しているわけでもありません。世界を見渡すと、リアップシリーズ以外にもミノキシジルが配合された発毛剤はいくつかもあるのです。

日本で正式に売られている発毛剤は確かにリアップシリーズだけなのですが、海外では大正製薬が初代リアップを発売するよりもずっと以前となる1980年代に、アメリカのファイザー社(当時はアップジョン社)が「ロゲイン」という発毛剤を開発しているのです。そして、このファイザー社こそがミノキシジルの“生みの親”なのです。

ロゲインの日本版と呼べるミノキシジル配合の発毛剤を、大正製薬が開発!

発毛剤ロゲインは、AGAの男性たちに大きな反響を呼びます。アメリカ食品医薬品局の厳格なチェックを通過した商品でもあったため、発毛剤ロゲインの効果には誰もが期待を膨らませたということでしょう。

こうした状況のなか、「我が国でもロゲインのような薬を作りたい!」と、ついにとある日本の企業が動き始めました。そう、大正製薬です。

大正製薬は1985年、ミノキシジルを配合した発毛剤の「開発・製造・販売権」を開発元から得ることに成功。日本初の発毛剤を誕生させるべく、念入りな臨床試験を重ねていきます。

そのままときは流れ、大正製薬は1998年、日本の中央薬事審議会(現「薬事・食品衛生審議会」)の審査を受けることになりました。これを無事に突破し、1999年に市場へリリースされた発毛剤が初代リアップなのです!

【2】発毛剤の開発や認可が厳しい原因は、ミノキシジルの副作用!?

発毛剤リアップシリーズの開発から認可までには、なぜ時間がかかった?

発毛剤リアップシリーズは発売以来、2015年3月末までに5,000万本を超える累計出荷本数を記録しており、数あるスカルプケア商品のなかでバツグンの実績を誇っています。

ですが先述したように、発毛剤リアップシリーズの開発を始めてから国に発売を認められるまでには、あの大正製薬でさえも10年以上の月日が必要だったということになるんですね。やはり日本初の発毛剤ということで、国としても、審査には相当な時間を費やしたのだと思われます。

しかし、AGAで苦しんでいるかたは大勢いるはずなんですから、もっと商品化までのスピードを上げることはできなかったのか?

そこには、ミノキシジルの副作用という壁が立ちはだかっていたのでしょう…。

発毛剤リアップシリーズは昔、思い込みによる副作用報告が多発していた!?

もともとミノキシジルは、高血圧を治すために使われていた医薬成分でした。発毛剤の主成分として活用されるようになった今も“血圧低下”という副作用がつきまとっており、元から血圧の低いかたなどは、充分に気をつけなければいけないんですね。

つまりミノキシジルを発毛剤に配合する際は、薬としての安全性がしっかりと確保できているかどうか、メーカー側も認可する国側も慎重にならざるを得ないのです。ミノキシジルの発毛効果だけひたすら追い求めればいい…という話ではないということですね。

事実、発毛剤リアップシリーズが発売された1999年にはユーザーたちから副作用の報告が多発してしまったらしく、厚生省医薬安全局安全対策課から「ミノキシジルの安全使用の徹底について」という発表がなされています。これを受けた大正製薬は、発毛剤リアップシリーズを使うときの注意点を、より大々的にアナウンスする姿勢を見せました。

もっとも、リアップシリーズ以前にはミノキシジル配合の発毛剤は日本には存在しなかったため、「この症状って、もしやミノキシジルが原因なのでは!?」という“思い込み”の声も、集まった報告の中には多数混じっていたのだとか。実際のところ、ミノキシジルと明らかに因果関係がある副作用の事例は指摘されなかったそうです。

ただ、この一連の出来事がきっかけで、ミノキシジルに対する国の認可のハードルは、以前にも増して高くなったと考えられますよね。

ミノキシジルを配合した発毛剤を売り出すメーカーが大正製薬の後に現れないのは、こうした事情を踏まえたうえで、開発・発売までのハードルの高さに躊躇しているからなのかもしれません…。

研究費がかさむのはもちろん、発毛剤リアップシリーズとどこで差別化を図ればいいのかという問題もありますし、それならば育毛剤といった別ジャンルで勝負してみるのも悪くない戦略だと言えるのではないでしょうか。

【3】まとめ――発毛剤の発展には、使う側の意識向上だって必要!

ミノキシジル配合の発毛剤によるトラブルは、自力で防ぐこともできる!

発売当初こそ多少のゴタゴタが起きてしまった発毛剤リアップシリーズですが、その後の注意喚起が功を奏したのか、現在ではロングセラー商品として立派な地位を築いています!

結局、発毛剤リアップシリーズがデビューした当時のユーザーたちは、ミノキシジルが配合された薬の扱いに、まだまだ慣れていなかったのでしょう…。体質的にミノキシジルと相性のよくないかたが、医師などに相談しないまま発毛剤リアップシリーズを使ってしまったというケースもあったようです。

これからAGA対策をスタートさせようとしているかたは、不本意な失敗をしてしまわないよう、ミノキシジルのメリットとデメリットについて事前にたっぷりと予習してくださいね!

【文責・株式会社A4studio/監修・新垣形成外科院長 新垣実/イラスト・もりいくすお】

※本記事の内容は株式会社A4studio所属記者が執筆したものです。
そのうえで、監修医師による医学的見地、薬機法的見地の事実誤認がないかの確認を得ております。
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