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リアップ
「発毛剤リアップ」60ml/5,500円・120ml/9,500円(全て税抜) 「リアップ」は、大正製薬が開発...
「薬用アデノゲンEX」は、株式会社資生堂が開発し、安定した売り上げを誇る育毛剤のヒット商品!
徳島大学医学部皮膚科の教授と共に研究を重ね、2005年3月に誕生しました。
育毛剤としては有名な商品ですので使っているかたも多く、ドラッグストアやショッピングサイトでも気軽に手に入れることができるスカルプケア商品ですよね。
「資生堂」というブランドが多くの信頼を生み、発売から10年以上が経った現在でも売れ行きは好調だそうです。10年となると、リピーターも相当な数が考えられますので、効果も期待できるのではないでしょうか?
ということで今回は、そんな育毛剤アデノゲンを徹底レビューしていきたいと思いますよ!
【レーダーチャート】
育毛剤アデノゲン最大の強みは、商品名の由来にもなっている「アデノシン」が含まれていること!
「アデノシン」とは、私たちが本来持っている髪の毛をより太く、長くさせる力を強化させる作用がある成分。“何か特別な薬物で刺激して育毛を促進する”わけではなく、“元々人が持っている力を強化させて育毛を促進する”という考えのもと作られているわけですね。
そして、何と言っても発毛促進因子を生産する力を持っているのが「アデノシン」なんです!
髪の毛は、成長期・休止期・退行期の周期で、生えたり抜けたりといったサイクルを繰り返しています。
「AGA(男性型脱毛症)」のかたは、髪が生える段階を指す成長期から抜ける段階である退行期までの期間が極端に短くなっている場合がほとんど。
しかし、「アデノシン」による発毛促進因子「FGF−7」が増えることによって、成長期を延長させることが期待できるわけです!成長期を延ばすということは、髪を毛穴に留まらせるということなので、抜け毛防止にも繋がるんですね。
育毛効果を得るうえで忘れてはいけない血行促進作用も育毛剤アデノゲンのウリ。
血流の巡りを良くするということは、頭皮が柔らかくなり、毛穴の奥底まで酸素が供給されるということなので、より栄養が行き届きやすくなるということが言えます。
さらに、育毛剤アデノゲンは他のスカルプケア商品に比べて、配合されている有効成分が少ないことも大きな特徴なんです。
現在、市販されている育毛剤には10~20種類の頭皮を健やかに保つための成分が配合されていることが多いですが、育毛剤アデノゲンは何とたったの6種類‼
こだわり抜いた成分に絞っていることで、例えば地肌が弱いかたなどでも安心して使える商品ということでしょう。
ここまでで、既にある髪の毛をより太く、長く成長させるというアデノゲンによる育毛メカニズムは理解していただけたかと思いますが…一つ気になることがありませんか?
そう、この商品の謳い文句でもある「発毛促進」というキーワード。
「発毛」とは、文字通り“髪の毛が生えること”を意味しますので、それならばアデノゲンも“育毛剤”ではなく“発毛剤”と名乗ったほうがいいのでは…と素人は考えてしまうかも。
でも、アデノゲンは“発毛剤”ではなく、あくまで“育毛剤”と名乗っています…。
次の章では“発毛剤”と“育毛剤”の決定的違いについて、より詳しく説明していきたいと思います!
実は、今現在、国内で認可が降りている発毛剤は大正製薬から出ている「リアップ」シリーズのみ。
なぜ、「発毛促進」を謳っている育毛剤アデノゲンは“発毛剤”を名乗らないのでしょうか?
…実は、そこには決定的な違いがあるんです‼
“発毛剤を名乗らない”のではなく、“発毛剤を名乗れない”といった方がニュアンスとして正しいかもしれませんね。
というのも、発毛を促進するということは、あくまでも髪の毛を生やすことを何らかの形で補助することを意味しますので、アデノゲンは発毛効果を明言できないんです。
日本語のトリックのようで少々ややこしいですが(笑)、ここではひとまず、
発毛促進の効果を謳っていても“発毛剤”と名乗れるわけではない!
と覚えてください。
さて、スカルプケア商品を細かく分類すると、その他にも発毛促進剤や養毛剤といったくくりもありますが、ここではスカルプケア業界でよく大別される育毛剤と発毛剤の違いをハッキリさせましょうね。
まず、字の違いを見てみれば、その違いは明白です。
育毛剤は“毛を育てるはたらき”があるもの、発毛剤は“毛を生やすはたらき”があるもの、です。
育毛剤は今ある毛を育てるという効果が期待できるものに対し、発毛剤は毛が生えなくなったところに再び生やす効果が期待できるものというわけなんです。
つまり、育毛剤は今生えている毛が抜けるのを予防したり、地肌の血行をよくしたりという効果が期待できるものなのですが…、
残念ながら育毛剤で毛を生やすことはできません!!
ということで、もちろん単純比較ができるものでもありませんが、ざっくりとしたイメージとして、
【育毛剤<発毛剤】
と考えておくのもいいかもしれませんね。
先ほどもご説明しましたが、現在、日本国内で一般的に市販されている発毛剤は、大正製薬のリアップシリーズだけなんです。
次に、少し法律的な話もしていこうかと思います。
アデノゲンなどの育毛剤は旧薬事法(現在は「薬機法」)的なジャンル分けでいうと、「医薬部外品」に分類されており、リアップは分類でいうと「第一類医薬品」になります。
リアップには、厚生労働省から発毛効果が認可されているミノキシジルが配合されているんです。発毛効果を国から公式で認められているのは、こういう理由からなんですね。
もちろん、アデノゲンなどの育毛剤に発毛効果を謳うことは認められていません。
そもそも発毛剤リアップに含まれるミノキシジルは、いったいどんな効果で薄毛症状を改善してくれるのでしょう?
簡単に言うと、ミノキシジルとは、発毛効果や脱毛症の回復効果が正式に認められている成分を指します。
頭皮の血管を拡張し、毛母細胞を直接刺激して発毛を促してくれる効果があるんですね。
血管が広がると、血液の流れがよくなりますので、髪の毛にも栄養が行き届きやすい!これが発毛剤リアップ、そしてミノキシジルの強みです。
薄毛症状という切実な問題を抱えている人々にとって、ミノキシジルはまさに救世主と呼べそうな成分かもしれませんね。
「それならばアデノゲンシリーズでもミノキシジル配合バージョンを開発して、“発毛剤”を発売すればいいのに…」
と思うかもしれませんが、現実的にはリアップのように発毛剤として販売するまでのハードルは高く、国の認可もなかなか下りないのが現状なのかも…。
こうして今現在、発毛剤リアップは日本で唯一の発毛剤として発売されているのです。
――そんなところで、話を育毛剤アデノゲンに戻したいと思います。
上記のことを踏まえると、既に生えている毛にアプローチする育毛剤アデノゲンが、公式ホームページでわざわざ「発毛促進」というキーワードを使って宣伝しているのも、国内唯一の発毛剤であるリアップにライバル意識があるからなのではないでしょうか。
しかし、生えていないところに毛を生やす作用のあるミノキシジルを配合したリアップと、生えている毛の成長を後押しする作用のあるアデノシンでは、目的が違いますので対等に比較することは難しいかもしれません。
ということで、抜け毛や髪のボリュームにお悩みのかたは育毛剤アデノゲン、薄毛にお悩みのかたは発毛剤リアップといったように、自分の症状に合わせて選んでみるのがいいでしょう!
ここではアデノゲンの効果をより実感するために、使い方を予習しておきましょう!
間違った使い方をしてしまうと、逆効果になってしまう可能性もあるかもしれませんからね。
ということで育毛剤アデノゲンの使用方法を、順を追ってお教えしちゃいます!
育毛剤アデノゲンは朝・晩2回の使用が推奨されています。
朝は髪の毛に整髪料などが付いていないセット前、夜は洗髪後の使用がいいでしょう。より薬剤が浸透されることはもちろんのこと、夜の場合、お風呂に入って温まった後は、血行が良くなっていることが考えられますからね!
その後、ドライヤーで髪をしっかり乾かすことも忘れずに。
アデノゲンはスプレータイプではありませんので、髪の毛を掻き分ける必要ありません。液が垂れないようにゆっくりと2、3回ずつ振りながら、頭全体に馴染ませていきましょう。
ちなみに1回で使用する量は、容器を10回分振った程度が目安です。
次に、両手の指の腹で、爪を立てずに頭皮全体を動かすようにマッサージしていきます。生え際から頭頂部にかけて揉んでいくのがポイントですよ。
軽くつまんではずみを付けて頭皮をはじくような動作と、ポンポンと叩く動作も忘れないでくださいね。
皮膚に対して指の腹を垂直に押すのがマッサージのコツです!
やはり、アデノゲンを購入するうえで気になるのがそのお値段だと思います。
育毛剤アデノゲンは現在、3つのサイズが販売されています。
50mlで2,200円(税抜)・150mlで6,500円(税抜)・300mlで10,000円(税抜)という価格設定。
そうなんです!容量が大きくなればなるほどお得なんですよ。これは迷いどころです。
育毛剤アデノゲンは、発毛因子を増やして毛を成長させる力を強化してくれたり、有効成分の含量数が少ないため安心して使えたりといった部分に着目すると、コスパも良く、魅力的な商品です。
…が、繰り返しますがアデノゲンは育毛剤であるため、「髪が抜けてしまっている部分に再び毛を生やしたい」といった希望がある人は、やはりミノキシジル配合の発毛剤「リアップ」シリーズの方がおすすめとなるでしょう。
みなさんも自分の頭皮や症状を踏まえて、育毛剤が適しているのか、発毛剤まで手を伸ばしてみた方がいいのか、じっくり検討してみてくださいね。
【文責・株式会社A4studio/監修・新垣形成外科院長 新垣実】
※本記事の内容は株式会社A4studio所属記者が執筆したものです。
そのうえで、監修医師による医学的見地、薬機法的見地の事実誤認がないかの確認を得ております。
本記事の文責(記載された内容の責任)は株式会社A4studioが負っています。