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AGAの真実 2017年6月14日

薄毛専門医にインタビュー!意外と知らないAGAの真実vol.4 ≪みんなやってしまいがちなAGAの“間違った”改善策 & “正しい”改善策≫

AGA(男性型脱毛症)の問題を抱えているみなさんの中には、書籍やインターネットなどを参考にしながら改善策を立て、実行に移しているかたも多くいることでしょう。

育毛剤を使って髪の毛のボリュームアップを試みたり、大正製薬の「リアップ」シリーズのように発毛成分「ミノキシジル」が配合された発毛剤を使ってみたりというのは、AGAの代表的な改善策かもしれませんね。

ただ、育毛剤やミノキシジル配合の発毛剤を使うのみならず、日頃からシャンプーやマッサージなどで頭皮のケアをしてあげることもAGA対策では必要になってきます!

「そんなの当たり前だよ」と思うかもしれませんが、果たしてみなさんはきちんとした方法でケアできているでしょうか?

何かの噂で聞きかじっただけの、非効率なスカルプケアをしてしまってはいないでしょうか?

今回もこれまで同様、本サイトの医師監修記事でもおなじみの、新垣形成外科(沖縄県宜野湾市)の院長を務める新垣実先生にインタビューしました。

新垣先生、AGAの間違った改善策と正しい改善策について教えてください!

【1】髪の毛はどれくらいの頻度で洗うべき?2~3日に一度はアリ?

髪の毛を洗う回数を減らすことは“間違った”AGA改善策!

――“AGAの間違った改善策”と聞いて、新垣先生が真っ先に思い浮かべることは何でしょうか?

新垣先生「AGAに悩んでいる人はだいたい、以前に比べて髪の毛を洗わなくなるという印象ですね。しかし全く洗わなくなるわけではなくて、2~3日に1回というように、ペースを落としがちなのです。

それはなぜかと言うと、答えは単純で、髪を洗うことによって毛が抜けてほしくないからだろうと考えられます」

――確かに…。シャンプーやシャワーといった過程が、頭皮や髪の毛にとって負担になるかもしれない…と恐れているかたも多そうです。

新垣先生「ところが、洗髪するタイミングを遅らせたり、回数を減らしたりするのは、AGAの改善策として大間違いなんです。やはり洗髪しないというのは不潔なことで、フケが増えてしまったり、局所の炎症が起こってしまったりと、頭皮が荒れる原因を作ってしまうのです。

髪の毛を毎日きちんと洗って、頭皮の環境を清潔に保たなければ、抜け毛の量はさらに加速してしまうでしょう。フケや炎症は頭皮の健康が損なわれているという証ですから、とにかく髪の毛を洗う回数を減らしてはいけません」

頭皮の皮脂を取りすぎないようにすることが“正しい”AGA改善策!

――頭皮のために、よかれと思って髪の毛を洗わないでいると、逆効果になってしまうのですね。では、髪の毛をシャンプーで洗う回数は1日1回がちょうどいいのでしょうか?

新垣先生「そうですね。シャンプーというものは頭皮の皮脂を取り除くために、中性やアルカリ性になっている商品が多いのですが、1日に2回以上洗ってしまうと、皮脂を必要以上に剥がしてしまうことになるでしょう。

というのも、皮脂には保護膜としての役割があるのです。皮脂があるおかげで頭皮は弱酸性に保たれ、雑菌の繁殖予防にもなっていますから、皮脂が全部剥がれ落ちてしまうと頭皮の“バリア”が損なわれることになります。これは顔の皮膚も同じことで、1日に3回も4回も洗顔すると、肌がボロボロになってしまいますよね」

――つまり、皮脂はほどほどに残しておくべきだということですね。ちなみに1日1回のシャンプーは、24時間のうち、どのタイミングで行うのがベストだという定説はあるのですか?

新垣先生「例えば『朝と夜のどちらにシャンプーをするべきか』というテーマですと、特にどちらがいいという科学的、医学的な根拠はないと思います。ただ、身体や心に日々溜まっているストレスを和らげるために夜はしっかりと寝なければいけませんので、夜にシャンプーをした方が気持ちよく眠れるのではないでしょうか。

夜にお風呂に入り、そのままリラックスして睡眠に就く…という1日の生活リズムを考えれば、朝よりは夜にシャンプーした方が好ましいと言えるかもしれませんね」

【2】薄毛対策シャンプーは洗浄力重視?頭皮へのやさしさ重視?

シャンプーは清涼感を求めすぎないことが“正しい”AGA改善策!

――続いては正しいシャンプー選びについて、私たちが注意しなくてはいけないことを教えてください。

新垣先生「シャンプーには『界面活性剤』という成分が含まれており、それが頭皮の洗浄力に関わってくるのですが、洗浄力の強いシャンプーを使うことが必ずしも正解とは限りません。

石けん系のように洗浄力の強い界面活性剤を採用しているシャンプーは、洗ったときに頭がシャキッとする分、頭皮への刺激も強いと言えます。一方でアミノ酸系のシャンプーですと、頭を洗ったときのシャキシャキ感に欠けてはいますが、頭皮にはやさしい。私としては、アミノ酸系のシャンプーを使えば充分だろうと考えています」

――シャンプーを選ぶときは清涼感よりも、頭皮にかかる負荷を意識した方がベターだと言えそうですね。

シャンプーを使わない“湯シャン”は“間違った”AGA改善策!

――では、シャンプーを使わずにお湯だけで髪の毛を洗うという選択肢もあるのでしょうか?いわゆる“湯シャン”という文化をおすすめしている人もいますが…。

新垣先生「湯シャンはあまりよくないと思います。先ほど、頭皮の皮脂は落としすぎてもダメだと説明しましたが、お湯で洗うだけでは皮脂が落ちない代わりに、頭皮の雑菌や汚れを落とすこともできません。

あとはみなさん、整髪料を使う機会も多いですよね?ワックスタイプやスプレータイプで固めたり、ムースタイプでふんわりさせたり…と、いろいろな種類の整髪料がありますが、いずれにせよ、それらは化学作用によって髪の毛に何らかの効果を及ぼしているわけです。

要するに、整髪料は髪の毛にとって“異物”だと言うこともできますから、シャンプーによって毎日きちんと洗い流してあげるべきでしょう」

【3】毛穴を効率的に掃除するには洗浄力重視シャンプーがいい?

洗浄力の強いシャンプーを使いすぎることは“間違った”AGA改善策!

――皮脂についてのお話を聞いていると、頭皮をむやみやたらきれいにすることは間違っているのではないかと思えるのですが…。

新垣先生「そのバランスは、非常に難しいところです。頭皮の毛穴というのは花瓶のようなもので、1つの毛穴につき3本くらいの髪の毛が、生け花の茎のように生えています。毛穴から酸素が取り込まれ、それが髪の毛にとっての栄養になりますから、毛穴に皮脂が詰まっているようなら取り除いた方がいいですね。

しかし毛穴を詰まらせている皮脂は、普通のシャンプーで頭を洗っても落とすことができません。石けん系の超強力なアルカリ性シャンプーでしたら皮脂を溶かすことも可能ですが、毎日そういうシャンプーを使っていると、高い確率で頭皮を痛めてしまうことになるはずです」

シャンプーを使い分け毛穴掃除を心がけるのは“正しい”AGA改善策!

――毛穴に詰まった皮脂は取り除いてあげるべきで、そのためには洗浄力重視のシャンプーを使わなくてはいけない。けれど、洗浄力重視のシャンプーを使い続けると頭皮にとってはダメージが大きい…。何だか矛盾にぶつかってしまった気分です。

新垣先生「頭皮を傷つけないためには、爪を立てるのではなく、指の腹で洗うのがいいと言われていますよね。ただ、それだけでは毛穴の皮脂詰まりには効きませんし、だからこそ、先ほどお伝えしたような洗浄効果の高いシャンプーも販売されているのでしょう。

バランスが肝心ですので、例えば月に1回だけ洗浄力の強いシャンプーを使うようにして、それ以外の日はアミノ酸系のシャンプーで頭を洗う…というようなスタイルでもいいのかなと思います」

――なるほど!タイプの異なるシャンプーを適度に使い分けていれば、それぞれのデメリットを避けてメリットのみ受けることもできるだろうということですね。

新垣先生「また、髪の毛を切るのと同じ感覚で、定期的にヘアサロンなどで特殊なヘアトリートメントを受けるというのも有効です。私のクリニックでも『真空含浸法』という施術を行っているのですが、これは頭にキャップを当て、その中を真空にすることで毛穴の皮脂を取る仕組みになっています。AGA予防では毛穴掃除が非常に大切なのです」

【4】育毛剤や発毛剤はメーカー指定容量より多めに使ってもいい?

育毛剤や発毛剤は薬液の浸透率を意識することが“正しい”AGA改善策!

――当然のことでしょうが、育毛剤や発毛剤を試す際は、メーカーが推奨している使いかたを守るべきだと言えますよね。例えば、ほとんどの育毛剤は薬液を頭皮に塗った後にマッサージするよう指示がありますが、ミノキシジル配合の発毛剤リアップシリーズは塗る前にマッサージすることを推奨しています。このあたりの事情は…?

新垣先生「薬液の塗布後に頭皮マッサージする商品の場合は、マッサージによって薬液を毛穴に浸透させるという意図があります。一方、リアップシリーズが薬液の塗布前にマッサージするよう促しているのは、使用に先立って頭皮の血流をよくするためでしょう。どちらにしても薬液の浸透率を高めたいわけですね。

それとリアップシリーズには、頭皮にとってやや刺激の強い成分が含まれていますので、薬液を塗った後に頭皮マッサージすると、皮膚が赤くなってしまいやすいのです。そういうトラブルを防ごうという配慮があるのかもしれません」

――他に気になるのは、育毛剤も発毛剤も、髪の毛が乾いた状態で使うよう記している商品が多いこと。ここにも理由があるのでしょうか?

新垣先生「まず1つは、髪の毛を濡れっぱなしにしておくと、頭皮に雑菌が増えてしまいやすいということですね。私たちの頭皮には、必ず常在菌が存在しますので。

もう1つは、『毛細管現象』の理論に関係しているのだと考えられます。液体というものには乾いたところに吸い込まれていく性質がありますので、乾いた髪の毛に濡れた薬液を塗ると、周りを伝ってすーっと頭皮の奥に入っていく。これもけっきょく、薬液の浸透率を高める意味合いがあるでしょう」

メーカー指定より多い容量の薬液を使うのは“間違った”AGA改善策!

――そして育毛剤も発毛剤も、1回あたりの用量が決められています。発毛剤リアップシリーズならばミノキシジルがウリですし、どのメーカーも工夫を凝らした商品を発売していますが、薬液を頭皮に塗れば塗るほど効果が出る…というわけではないのですか?

新垣先生「はい、塗れば塗るほどいいということはないです。用量というものは全て、育毛剤や発毛剤の各メーカーが実験を重ねた結果に基づいて決められています。

一般のかたは見過ごしてしまいがちなのですが、一度にたくさんの量を使ったからと言って効き目が上がるわけではありません。どの育毛剤や発毛剤も、用量を守って使うのが一番効果的ということになるでしょう」

――例え一刻も早くAGAを改善したくても、焦るのは禁物ということですね。育毛剤や発毛剤を一気に使いすぎたせいで副作用が起きてしまうのは恐いですし、気をつけたいところです。

今回も貴重なお話をありがとうございました!

【5】まとめ――“間違った”AGA改善策には医学的に明確な理由がある!

どんな改善策を取るにしても極端すぎるのは“間違い”の元となる!?

髪の毛は洗わなさすぎてもいけないし、洗いすぎてもいけない!

シャンプーは頭皮のことを思いやり、そのときそのときで使い分ける!

育毛剤や発毛剤は、メーカーの定める使いかたを厳守!

…などなど、AGA予防における“正解”が少しずつ見えてきたのではないでしょうか?

新垣先生のアドバイスを、さっそく今日からでもみなさんのスカルプケアに取り入れてみてくださいね。

(医)新美会 新垣形成外科
新垣実院長
〒901-2227沖縄県宜野湾市字宇地泊729
http://www.arakakikeisei.com

【文責・株式会社A4studio/監修・新垣形成外科院長 新垣実】

※本記事の内容は株式会社A4studio所属記者が執筆したものです。
そのうえで、監修医師による医学的見地、薬機法的見地の事実誤認がないかの確認を得ております。
挿入されている画像やイラストを含め、本記事の文責(記載された内容の責任)は株式会社A4studioが負っています。